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地盤調査の本当の目的とは?改良工事を避けるためではありません



地盤調査は改良工事を避けるためではなく、家を傾かせないため


家づくりで最初に行う重要な工程のひとつが地盤調査です。
ですが実際の現場のやりとりでは
「地盤調査は地盤改良を避けるためにやるもの」
と言ってもいいくらい、地盤改良が「ある・ない」ばかりに注目が行きがちです。

結論から言うと
地盤調査の目的は改良を避けることではなく、家を傾かせないことです。
地盤調査会社の方と会話をしていても、建てた後、地震ではなく何もない通常の状態で家が沈む、
「不同沈下」がかなり発生しており、地盤調査の審査も厳しくなっているそうです。

家が傾く(不同沈下)と
・床が傾く
・建具が閉まらない
・外壁にひびが入る
といった不具合が起きる可能性があります。

保証に入っているといっても、実際に不同沈下が起きないようにすることが大切です

そのため、家づくりではまず
「土地の状態を正しく把握する」ことがとても重要になります。

Point
❌ 改良を避けるため
⭕ 家を傾かせないため




富士市周辺の地盤は場所によって大きく変わる

広栄住宅の施工エリアである

  • 富士市

  • 富士宮市

  • 沼津市

は、地盤の性質がかなり変化する地域です。

理由は

  • 富士山の火山堆積物

  • 旧河川

  • 田んぼだった土地

  • 沿岸の砂地盤

  • 溶岩層

などが混在しているためです。

そのため

同じ市内でも数百メートルで地盤が変わることもあります。



地盤保証は「安心材料」ではあるが本質ではない

地盤調査の話になると、
「地盤保証があるから安心」と思われる方もいます。
もちろん地盤保証は重要です。

しかし
保証はあくまで保証です。
本当に大切なのは
そもそも傾かない家をつくることです。

さらに注意点として、地盤保証は何もないときに家が沈んだ場合の保証です。
地震で家が傾いた場合、地盤保証は対象外になる
という点も知っておく必要があります。



木造住宅の地盤調査は主に2種類

木造住宅の地盤調査には主に次の方法があります。

①スクリューウェイト貫入試験(SWS試験)



住宅地盤調査で最も一般的な方法です。

特徴

  • ロッドを回転させて地盤に貫入

  • 地盤の強さを直接測定

  • 土質の変化が分かりやすい


②表面波探査

地盤に振動を与えて

波の伝わり方から地盤の硬さを解析する方法です。

特徴

  • 面的に地盤を調査できる

  • 広範囲の傾向を把握できる



「改良を減らすための調査」は危険

最近よく見かける説明があります。
「地盤改良を減らすために表面波探査を採用しています」

これは一見合理的に見えますが、
調査方法は改良工事を減らすために選ぶものではありません。
調査の目的はリスクを把握することです。

確かに表面波探査の場合の方が地盤改良の確率は減りますが、
それは何のための調査でしょうか?
表面波探査のデメリットが皆無の土地だけでの建築をしているのでしょうか?



表面波探査だけでは分かりにくいこともある

表面波探査にはメリットもありますが、

条件によっては

  • 土質

  • 地下水

  • 深い部分の調査精度

が分かりにくいことがあります。

構造設計の資料である
**許容応力度計算の技術資料(グレー本)**でも

②表面波探査は試験制度を高めるために、①SWS試験との併用が望ましいという趣旨の記載があります。







もちろん、①スクリューウェイト貫入試験のデメリットもあるので、万能ではありません。

状況に応じて追加の調査が必要になる場合が当然あります







本来あるべき地盤調査

理想的な流れは

①土地の履歴を調べる
②周辺地盤を確認する
③適した調査方法を選ぶ(必要に応じで追加調査)
④結果を設計者が確認する

が大切です。


建築士の責任

地盤調査は専門分野ですが

建築士が結果を確認することも非常に重要です。

地盤調査会社任せではなく

  • 地盤構成

  • 支持層

  • 地下水

  • 建物荷重

などを確認し、

設計者として判断する責任があります。



まとめ

地盤調査の目的は

改良工事を減らすことではなく、家を傾かせないこと。

見えない部分だからこそ

根拠を持った判断

が重要になります。

家づくりでは

建物の構造だけでなく

その建物を支える地盤についても丁寧に考えること

がとても大切です。













-このブログを書いたスタッフ-




中西 良太

一級建築士
宅地建物取引士
AFPファイナンシャルプランナー
など

-業務-
住宅の設計・許容応力度計算・温熱計算・インテリアコーディネート
不動産業務全般
マイホームの資金計画やローン相談、その他ファイナンシャルプランニング業務全般

-コメント-
全ての住宅に安全安心を!と根拠のある設計で地震にとことん強い住宅を提供いたします。















-安全・安心・快適が見える家づくり-

富士市で「高気密・高断熱・高耐震」注文住宅を設計・施工する工務店

 

■ 広栄住宅一級建築士事務所

静岡県富士市比奈493-1 

0545-34-1409

 

 

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